2021年3月
スポーク長計算のためのWEBはいくつかあるので、それに入力するデータを計測する必要がある。
使ったWEBは 自転車探検のスポーク長計算器 と DT SWISS Spoke calculator
DT SWISS はアカウントなくても、Anonymous use の下をチェックしてCONTINUEすれば使える。
DT SWISSではすべて入力するとフロントホイール、リアホイールの左右の4つのスポーク長が1画面にでて、
pdfファイルにも出来る。
自転車探検ではフロントかリアの左か右の数値を入力するので、4回計算する必要がある。
どちらも小数点第一位までスポーク長が表示されるが、
自転車探検では少数点以下は切り捨てを推奨している。
DT SWISSでは四捨五入、五捨六入、六捨七入などしているように見える。
リム、ハブ、スポーク、ニップルにDT SWISS製品名を入力すれば、数値は自動入力されて、
完成するホイールの重量まで表示される。
DT SWISS製品以外でもスポークとニップル以外なら重量を入力できるので、似たようなスポーク、ニップル製品名をいれればおおよその重量はわかる。
No | 自転車探検 | DT SWISS |
1 | リム ERD | ERD |
2 | リム穴オフセット | ー |
3 | ハブ PCD | PITCH CIRCLE LEFT/RIGHT |
4 | OLD | ー |
5 | ロックナットーフランジ間 | ー |
6 | ー | FLANGE DISTANCE LEFT/RIGHT |
7 | スポーク穴径 | Φ−SPOKE-HOLE |
8 | ホイール スポーク本数 | NUMBER OF SPOKE |
9 | スポーク交差数 | NUMBER OF INTERSECTIONS LEFT/RIGHT |
1.ERD
リムのスペックに表示されている場合もあるが、 自転車探検の測定法AでERDを計測した。
家にたまたまあった磁石にくっつく真鍮でもアルミでもないニップルをスポークホールに挿して計測した。
メジャーでリムの直径を計測後、リムの端からニップルの頭までをノギスの深さを測る部分で計測し、
ニップルの溝の深さをノギスで計測してERDを計算した。
使用したリムのSPEC表にあったERDは、ニップルの溝の深さを考慮せずニップルの頭上までと思われ
自分の計測値より、1.2mm大きかった。
ERDはスポーク長に大きく影響する。
3.PCD
ハブのスペック記載の値を入力。 左右で違っていたりする。
spec フロントハブ 、 リアハブ
5.6.
自転車探検ではロックナット端からフランジまでの長さを入れる。
DT SWISSでは ハブセンターからフランジまでの長さを入れる。
シマノのハブのSPEC表には フランジ間寸法 と オフセット の項目がある。
オフセットはハブセンターからフランジ間センターまでの距離なので、
DT SWISS用のデータNo.6 FLANGE DISTANCE LEFT/RIGHTは以下で計算して投入
リア(スプロケットがつくRIGHT側が短い)
LEFT =(フランジ間寸法 / 2) + オフセット
RIGHT =(フランジ間寸法 / 2) ー オフセット
フロント(ディスクブレーキの場合、ローターがあるLEFT側が短い)
LEFT =(フランジ間寸法 / 2) ー オフセット
RIGHT =(フランジ間寸法 / 2) + オフセット
自転車探検のデータNo.5ロックナットーフランジ間は
左 : (OLD / 2) - FLANGE DISTANCE LEFT
右 : (OLD / 2) - FLANGE DISTANCE RIGHT
※自転車探検もDT SWISSも計測する場合フランジの厚みの中央までの長さを計測するようだが、
シマノのスペック表のフランジ間寸法に相当する箇所は
左右フランジの厚みの中央間の距離ではなく
左右フランジをノギスで挟んだ外側の長さだった。
7.スポーク穴径
ノギスで測ったがうまく測れず 2.7mmになった。 2.5か2.6mmかもしれない。
No.2,5,6,7の様な横に少し振れる程度の長さは変化させてもスポーク長には
0.1 〜 0.2mm程度しか影響しないし、切り捨てなどしてしまうため、結果には影響しても1mm。
ERDは正確に計測したほうが良い。
いろいろ調べた情報では
・アルミニップルは真鍮よりも弱いので、ニップルの溝の位置までスポークが通ってないとニップルの頭が破断 することがあるらしい。
このため、真鍮ニップルの方が初心者向き
・今どきリムはダブルウォールなので、ニップルの頭からスポークが出ていてもリムテープを損傷することはない
ので長めで良いという意見もあった。
ただ、長すぎるとスポークのネジ切の最後まで使い切って、スポークテンションの調整が出来なくなる。
・アルミニップルは真鍮の1/3の重さなので、軽量化ならアルミ
・アルミニップルにはいろいろなカラーがある。
・DTswissのニップルは精度が高く、しっかり角になっている。
・DTswissのスポークのネジ切 の方が星スポークより長いので、初心者向き
・ロングニップルの方が中のネジ切り部分が長いので、スポークをねじ込むとスポークのネジ切部分を
全部使い切って、テンション調整できなくなる可能性や 逆に調整巾を残すとニップルの頭までスポークが届 かずニップルの頭が破断する可能性があると言っていた自転車屋もいた。
・タキザワで買った星スポークの価格には銀色の標準サイズ12mm真鍮ニップルも含まれていた。
DT SWISSはスポークとニップルは別
これを信じて、274、275,276mmの3種類買った。
その結果、組み上げた前後ホイールはニップルの溝より、見た目全部0.3~0.5mmぐらい低い位置にスポーク先端が来た。
フロントハブの FLANGE DISTANCE のデータ入力を左右入れ間違えてた。
ホイール仮組みまでして、センターゲージ当ててあまりにセンターがずれていて
左右のスポーク長を逆にして組んでいたことに気付いた。
使用したスポーク、ニップルが星スポーク製で重量が異なるため、DT SWISSの類似製品を設定した計算結果より軽くなった。
フロントホイール重量 800g -16g
リアホイール重要 994g -17g
トータル重量 1794g -33g
となった。
前後ホイールのダブルバテッドスポークとニップル 64本分の総重量は428.8gだった。
もしも、ホイールのスポーク本数24本だったら、 428.8 ✕ (24*2)/64 =321.6g
なので総重量は 1472.4g 1686.8gだった。