2021年3月中旬
自転車にWTBのリムとタイヤがついていた。
リムにTCS2.0のシールが貼ってある。
![](https://cycle-pedal.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20210316_1248142.jpg)
TCSとはWTBが提唱するTubeless Compatible Systemの略称で
リム、タイヤがチューブを入れるチューブドでも、チューブを入れないチューブレスでも使える。
WTB以外のメーカーではTubeless Ready(TLR)やTubeless Easy(TE)などの名称で呼ばれている。
TCSはチューブレスリムテープをリムに貼って、シーラントを入ればチューブレスにできたようだが、
2018年にアップデートされたTCS2.0ではソリッドストリップをリムの中央部に装着してから、リムテープを貼る。
これでリムのニップル穴でリムテープが損傷して空気漏れするのを防止し、リムテープも貼りやすくなるらしい。
ついていたホイール、タイヤがどこまでチューブレスレディ状態になっているのか車輪を確認してみた。
スルーアクスルにレバーの様なものはついてないが、 差し込むレバーが付属していた。
これで前輪のスルーアクセスを抜いた。
![](https://cycle-pedal.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20210316_122748-e1615867157971.jpg)
タイヤを外そうとするが、チューブレスタイヤ用のタイヤレバーがなかなか差し込めず、
差し込めてもなかなか外れなかった。
時間かけてなんとかタイヤビードの片側をホイールから外した。
チューブを抜いたが、
反対側のビード全面がリムにピッタリ張り付いていてタイヤレバーも差し込めず外れない。
タイヤを引っ張ってかなり時間かけてやっと外れた。
(この時、チューブレスタイヤはさすがに密着性が違うなと思っていた)
普通のリムテープが装着されていた。
Solid Stripはなかった。
折角なので重量を計測した。
タイヤ: WTB RIDDLER 700x37C 475g(カタログ値465g)
チューブ: CTS 35〜43C 151g
リムテープ: 幅25mm 22g
前輪ホイール: 6ボルトディスクローター付きで 1,157g
ホイールは WTB ST i23 32H (※STが製品ページに無い)
ニップルは 14mmのロングニップルだった。(長さ12mmが標準の様だ)
ローター 100gぐらいだろうから、前輪ホイールは1㎏以上
後輪はハブが重いから、前後ホイールで2.2kg以上と推測される。
(いずれ機会があれば後輪も測定)
かなりの鉄ゲタ
ソリッドストリップはどこにも売ってない。
$4.95でWTBのWEBで売ってるのしか見つけられない。
ソリッドテープは11mm幅なので
似たようなリムテープを探せばいいと思ったが、
11mmなんて細いリムテープもどこにも売ってない。
KOM light などのTCS2.0対応リム製品を買えばソリッドストリップが装着されているらしい。
チューブレスリムテープは各社推奨のテープ幅が異なる様だが、
WTBではリム内径+5mmが推奨
リムテープも TCSリムテープ以外に TCS2.0になってソリッドストリップと伴に
フレックスリムテープが発売されたようだが、これもどこにも売ってない。
これはWTBのWEBでも売っているのを確認できない。
TCS2.0に必要なものが買えない!
TCSリムテープもamazonでは異常に高額
それに、自転車についていたタイヤには、タイヤサイズの横に TCSマークがなかった。
![](https://cycle-pedal.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20210315_224656-e1615867225325.jpg)
RIDDLERは TCS対応のタイヤのハズだが、 違うのもあるのか?
本来はタイヤにもこんなTCSのマークがある。
![](https://cycle-pedal.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20210315_224832-1-e1615867770656.jpg)
疑問だらけのTCS2.0でチューブレスにすることもできない。
日本のWTBサイトに問い合わせ先の電話番号があった。
この時代なのに問い合わせのメールアドレスは書いてない。
昨日、電話した。
Q1. TCS2.0のソリッドストリップがどこにも売ってないが、どこで買えるのか?
A1. 今、作ってないのでない。
製造上の問題が発生したらしい。
完成車のリムにTCS2.0とシールが貼ってあるならソリッドストリップが付いているはずだ。
付いてないなら、自転車メーカーとWTBの交渉が本国でうまくいっていない。
自転車メーカーがソリッドストリップをつけて出さなければならない。
自転車メーカーにソリッドストリップの費用を出してもらう
買った自転車屋に相談要
Q2. フレックスリムテープも同様にどこにも売ってないがどこで買えるのか
A2. 作ってないので売ってない。
フレックスリムテープはなくても、TCSリムテープでもNoTubesのリムテープでも
チューブレス用なら何でも良い。
Q3. WTBのRIDDLERはTCSタイヤのはずなのにTCSマークがないがチューブレスタイヤなのか?
A3. TCSマークがないなら、チューブレスタイヤでは無い。
完成車向けに出しているタイヤなのでビードが違う。
(完成車向けに出しているのをコンプと呼ぶと言っていた)
自転車メーカーによっては、完成車のスペック表に Compと明記している。(Compの意味は?)
Tires WTB Riddler Comp 700CX37C, 30tpi Casing, Wire Bead (48-61) WTB BYWAY 650CX40C, 30tpi Casing, Wire Bead (44)
compタイヤが売ってたりもする。プライスが1/4なのでTCSであるはずがない。
![](https://cycle-pedal.com/wp-content/uploads/2021/03/Screenshot_2021-03-17-Bike24-Search.png)
Q4. リムが WTB ST i23 だが製品ページに掲載されてない。
A4. STは完成車用のリムだから
電話対応はとても良く、
諸事情により、700C用のソリッドストリップは特別に用意してもらった。
でもタイヤ買い換えないとチューブレスにできない。
まだ300kmも走ってないタイヤだ。
数日後、 幅11mm 厚さ0.5mmの赤い Solid strip 2本届いた。