2023年12月上旬
前の自転車でリアディレラーを交換した時以外、リアシフトケーブル交換はいつもトラブル発生後の
事後保全だった。
フロントシフトインナーケーブルはシフトチェンジ回数が少ないので、
前の自転車で一度も交換したこと無かったが、
今の自転車になって油圧ディスクブレーキのオイル漏れが発生しSTIレバー交換時に交換した。
昨年の秋、トラブル発生前にリアシフトケーブルを予防保守しようと考えていたときに、
トラブル発生して
結局、事後保全になった。
自分の乗り方なら、15ヶ月毎に予防保全でリアシフトインナーケーブルを交換していけば
トラブルになることはないと考えて、5年分4本のリアシフトインナーケーブルが買ってある。
15ヶ月毎は比較的作業頻度が高いメンテナンスだが、間隔が長すぎて作業方法を
忘れるので、今回の作業手順を自分自転車用にマニュアル化しておく。
ST-RX400 RD-RX400
リアシフトインナーケーブル交換作業手順(第1版)
1.リアはインナーワイヤーが緩み、タイコが穴から見えるトップギヤにしておく。
2.右ブラケットカバーをめくる。
下にプレートがあり、プラスネジを外してプレートを取ってしまったが、ここに触る必要は無い!
3.半透明のプレートを外しておく
4.リアディレーラー側でインナーケーブルをカット
インナーケーブル固定ボルトを緩めてエンドキャップがついたケーブルを除去
5.リアがトップギヤだとタイコが穴から見えるはずなので、
細いマイナスドライバーで、タイコを押し下げて穴から出して、インナーケーブルを引き抜く。
6.アウターケーブル内をクリーニング
パーツクリナーのノズルは太くてアウタケーブル端まで届かないので、
クレ55-6の細いノズルをつけてクリーナー液を噴射する。
7.クリーナー噴射前にリア側のアウターケーブル端に汚れ防止に新聞紙
8.新品インナーケーブルを外側から内側へ通す
9.インナーケーブル全体に極薄くグリースを塗っておく。
10.インナーケーブル先端をアウターケーブル内へ通していく。
11.途中のケーブルテンションアジャスタの中でインナーケーブルが引っ掛かり入らなくなるので、
一旦、分解して、ケーブルを少し通してから、
最後まで締めてテンションがかからない位置にして置く。
12.リアディレーラー側のアウターケーブル端からインナーケーブルが出てくる頃
レバー側でインナーワイヤの輪が小さくなっていくが、折曲げ厳禁。
13.輪をひねって円形からU字型にしてからタイコを引っ張る。
ある程度引くと、ワイヤーがスプリングの様になり反発してガイドレールに密着する。
14.リアディレーラー側のアウターケーブル端からインナーケーブルを
引き、タイコが顔を出すだけにする。
15.タイコを下に倒してから上に押し上げて、タイコ装着位置に納める。
16.アウターケーブル端にエンドキャップをつけてから
リアディレーラーのケーブルテンション調整ボルトへキャップを入れる。
テンション調整ボルトは、時計回りに最後まで締め付けてテンションがかからない位置にして置く。
17.ケーブル固定ボルトにインナーケーブルを通す。
プレートの形状にカーブ部分と直線部分があるが、後ろ側を直線部分にする。
インナーケーブルを締め付けていた跡がついているので間違えることは無い。
18.インナーケーブルがピンと張る状態(ディレーラーが内側へ動くほど強く引かない)で、
ケーブル固定ボルトを締める。
19.元の長さでインナーケーブルカット
20.インナーワイヤーにエンドキャップをつけて、数カ所締め付ける。
※締め付ける工具ってあるのか? (自分のワイヤーカッターに、締め付ける部分がない)
ラジオペンチなどで締め付けても、強く締められず抜けてしまう。
ニッパで締め付けるとエンドキャップが切れてしまう。
今は厚紙でエンドキャップを巻いて、その上からニッパである程度の力をくわえることで
上記の問題を無くしている。
21.リアシフトチェンジ確認
ブラケットカバーを戻し、
リアをトップギヤの隣の2枚目にして、シフトレバーを3枚目方向にギヤが切り替わらない程度に 少し倒してチェーンが3枚目ギヤに擦れる程度にケーブルテンション調整する。
22.次回15ヶ月後の交換スケジュールをスケジューラーに登録
終了
昨年、交換前のケーブルはタイコの先端から23~28mmの箇所でワイヤーが切れていた。
今回、全く損傷は認められないが、予防保全なのでこれで良し。