2022年3月~4月上旬
3年前の自転車旅でロードバイクにセンタースタンドをつけて出た。
写真を撮る時、上手く立たずに倒れることもあり、決して安定したスタンドではないが、
前後両サイドにバッグをつけていたので立て掛ける
ものがないとき、地面が乾いているとは限らないのでスタンドあった方がいい。
それを1年程前にグラベルロードに取り付けようとしたが、つきそうになかった。
ロードバイクにはなかったが、チェーンステーの間にダボ穴のブリッジが
あるため、スタンド固定位置が後輪タイヤ寄りになる。
そうなると、スタンドを固定する箇所のチェーンステーの横幅が広すぎて
スタンドの固定金具が上下とも短くてしっかり挟みこめない。
(もしダボ穴のブリッジ無くても、ケーブル受けやフロントシフトケーブルが
干渉してそれほど前につけられない)
それにチェーンステーの片側にはシフトケーブルを固定するために
結束バンドを通す穴がついた突起があった。
スタンドを合わせてみると30mmx60mmの固定部分は短すぎるし、もし長くても
突起があるためつけられない。
そこで下の部分には、形状に合わせたプレートを作り挟みこむことにした。
型紙を作った。
プレート金具は 鉄ではとても切り難そうだったので、アルミにした。
ホームセンターにいって、丁度30mm巾のがあった。
これでカットする長さを減らせる。
糸鋸で3mm厚のアルミをギコギコやり続けてカットして
ボルトが通る穴をドリルで開けた。ドリルは6mmぐらいまでのしか持ってなかったので
開けた穴が10mmになるまで、棒やすりで削った。
上から締め付ける金具の横幅は55mmぐらいしかないので、こちらも
延長しなければならない。
前方は60mm 後方は70mmまで巾を広げる必要がある。
1年程前からホームセンターで使えそうな金具を探していた。
チェーンステーを挟みこむ箇所の厚さを測ると35mmあった。
今回は3mmのアルミプレートと1~3mmのスチールプレートを挟みこむので
40mmボルトでは短すぎる。
ボルトをノギスで計測すると9.5~9.6mmぐらいだったので、M10のボルトかな
とホームセンターに行ってM10で50mmとか60mmのがあった。
スタンドのネジ切部分は20mmぐらいはあったので60mmのボルトを買って来た。
ステンレスのもあったが、3倍ぐらいするので普通のを買った。
板橋区側のホームセンターはいくつも回っていたが、今回は荒川を渡ってすぐにある
ホームセンターに行った。近所のホームセンターでは戸田市のが一番広くていろいろあった。
買って来た60mmボルトをスタンドにねじ込もうとしたら、入らない。
金具の穴も通らない。
ボルトを並べて、ネジ山のピッチをみたら同じ様に見えたので、
ボルトを細くすることにした。
棒やすりで頑張って直径を0.5mmほど削った。
そうするとネジ山が潰れて高さが小さくなるので、糸鋸や3本セットの棒やすりでネジの溝を
削った。
ある程度削って、スタンドにねじ込むがボルトが5mmぐらいしかねじ込めない。
3本セットの棒やすりでは、うまくネジの溝を削れないので、
ホームセンターで薄いやすりを買って来て、またネジの溝にやすりをかけた。
それでも8mmぐらいまでしかネジ込めない。
元のボルトと並べてネジ山のピッチを見るが、よくよく見ると徐々にずれてる。
延長する金具は、電気溶接する。
アーク溶接機は10年程前に高校生だった子供の自転車のスチール前かごが
いくつも壊れたので溶接で直せないかと
家庭用の100Vのを買ったが、溶接棒はくっつくし、前かごの鉄が溶けてしまって
上手くいかなかったので、1度使っただけ。
久しぶりにやってみるが、音や火花が怖いしやっぱり溶接棒がくっついて、真っ赤になりうまくつかない。
夜、目が少し赤くて痛いし、頬っぺもなんか痛い。
アークからは紫外線が出ているので目にも危険なので、溶接面をするが真っ暗で何も見えないのでついつい裸眼のまま顔を出してしまっていた。
このとき紫外線や小さな火花を浴びたのかもしれない。
やっぱり200Vの溶接機でないとだめなのかと、いろいろ調べる。
youtube動画にいくつか100V溶接機でもある程度使えると言っているのもあった。
この商品レビューを見ると
100Vを15%~25%ぐらい昇圧できるトランスを入れると、くっつかなくなったと
レビューがあった。でも1万円以上する。
他のレビューに溶接機に添付されている溶接棒はくっついたが、別の溶接棒を
使ったらくっつかなくなったとあった。
翌日、1000円程の低電圧用溶接棒を買って来た。
今回はUV防止や目に見えないものが目に当たるのをさけるためメガネかけて、
マスクもして作業した。
今回はほぼくっつくことなく、溶接マスク越しに安定したアークが出ている光を
未だないほど長く見ることができた。
溶接棒はみるみる短くなっていき、金板を2枚つけるのに溶接棒を2本使った。
ちょっと待って、しっかり溶接で来たか 皮手袋を取って
金具を持って、熱いと思ったときには、指先の触れた部分が火傷した。
直ぐに水で冷やしたが直径8mmぐらい皮膚が黄色になっていて痛い。
綺麗にはできなかったが、ついた。 結局2mm厚の金具をつけたが、
少しうまくなったので片側は何度もアークを飛ばしていたら、
溶けて裏側に2mm厚ぐらいのデコボコがいくつか出来た。
棒やすりで平らに削った。
金具の長い部分を電動のこぎりでカットした。
全部そろったので、自転車に合わせてみるが、60mmのボルトを精一杯
ねじ込んでもボルトが長すぎて締め付けられない。
60mmのボルトを10mmほど電動のこぎりでカットした。
先日、フロントラックのネジが長すぎるのでカットしたときはそれほど苦労しなかったが、
このボルトは太さ10mmもあるのでかなり時間がかかった。
ネジ山のピッチはずれて来るが、ねじ込める8mmぐらいでしっかり固定出来た。
フレームが傷つかない様に、チューブをカットして挟み込んだ。
ダブルレッグスタンド
その後、スタンドのレビューを見たら、やっぱりボルトが短くてM10の長いのを買って来た
人がいた。
でも、ネジが3/8インチ=9.525mm であることが分かりホームセンターで六角ボルトを
買って来たとあった。
近所のホームセンターに行ったら、確かに3/8インチのボルトがあった。
六角のしかなかったが、最初から3/8と分かっていれば、作業量が減った。
今回、3~4日かけて作業したが、
ボルトの太さやネジ山や長さの調整に最も時間がかかった。
ロードバイクにつけた時も、シフトワイヤーが干渉したため、インナーワイヤーが
通る箇所だけスタンドに溝を彫ったり、 後輪を外す時、車輪が少し前に移動しタイヤがスタンドに当たり外れなかった。そのため、スタンドの当たる箇所を削ったりした。
それでも28Cのタイヤでは少し空気を抜かないとスタンドが干渉して後輪が外れなかった。
今回も後輪が外れるか試したが、やっぱり当たる。
650Bなら頑張ってやっと外れたが、700Cは嵌められない。(空気を抜けばいけたかもしれないが)
今は溶接用皮手袋がセットでなくなった様だ。